• 検索結果がありません。

信頼される企業をめざして 明治安田生命 | 明治安田生命の現況 2007

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "信頼される企業をめざして 明治安田生命 | 明治安田生命の現況 2007"

Copied!
45
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

信頼される企業をめざして

38 相互会社運営 44 経営管理体制 45 内部統制システム

46 コンプライアンス(法令等遵守)の徹底 51 リスク管理体制

59 「お客さまの声」を経営に活かす取組み 63 CSR(企業の社会的責任)の取組みについて 64 社会貢献活動

67 財団等の活動

68 ディスクロージャー

(2)

ご契約者のみなさまのご意見が経営に反映されるよう努めています。

相互会社運営

保険会社の会社形態には「株式会社」と

「相互会社」があり、当社は保険業法に基づ いて設立された「相互会社」です。

相互会社とは、ご契約者(剰余金の分配 のない保険のみにご加入のご契約者を除 く)を「社員」とする社団法人です。ここでい う「社員」とは、社団法人たる会社の構成員 のことをいい、株式会社の場合は「株主」が これに相当します。

当社は「相互会社」形態で運営されてい る「みなさまの会社」です。「総代会」を中心 に「総代候補者選考委員会」、「評議員会」、

「お客さま懇談会」の各機関が連携し「相互 会社制度運営」の充実を図ることで、ご契 約者お一人おひとりのご意見・ご要望がよ り経営に反映されるよう努めています。

なお、平成18年度末の社員数は約662 万人となっています。

相互会社制度運営の仕組み

「社員」お一人おひとりが会社の運営に直 接ご参加いただくためには、「社員総会」を 開催しなければなりません。しかし、全国の 約662万人の社員のみなさまが一堂に会 する「社員総会」を開催することは、現実的 には困難です。

そこで、保険業法の定めるところにより、 社員の代表として選出された「総代」で構成 される「総代会」を設置し、決算書類の報

告、また剰余金処分や取締役の選任等、経 営に関する重要な事項について審議および 決議を行ないます。

■総代会議事録の閲覧

総代会の議事録は、本社、法人部(総合法 人部、公法人部、広域組織法人部、金融法人 部、事業法人部)、支社(全国95支社)に備 え置いてあり、社員のみなさまは閲覧いた

総代会

総代候補者選定

意見・要望 等報告

意見・要望等報告 審議結果

報告

重要事項の

決定 事業報告、

決議事項の付議

評議員の承認

<ご契約者(剰余金の分配のない保険のみにご加入のご契約者を除く)

総代候補者 選考委員会 事務局

総代会

会 社 総 代

定数:222人

社 員  平成18年度末:約662万人

評議員会

評議員数:20人以内

お客さま懇談会

平成18年度開催状況 全国97支社1営業部で開催

ご出席者数:1,933人

総代候補者選考委員会

選考委員数:10人以内

(3)

だくことができます。また、当社ホームペー ジにも議事内容および質疑応答の要旨を掲 載しています。

■総代会傍聴制度

社員のみなさまに会社経営に対するご理 解を深めていただくために、「総代会傍聴制 度」を設けています。傍聴を希望し、所定の 期間内に書面でお申し込みいただいた社員 は、原則として会場内または別室のモニタ ー・テレビで傍聴いただくことができます。

総代

社員の代表として選出される総代の定数 は定款において222人と定めています。総 代定数222人のうち200人は、地域別選 出による120人(社員数に比例して全都道 府県から1人以上を選出)および地域別選 出によらない80人に配分し、幅広い社員か ら選ばれた総代構成となるようにしていま す。また、22人については、総代選出プロセ スの多様化と透明性の強化を目的に導入し た「立候補制」(総代となることを希望され る社員からの立候補を受け付け、総代候補 者を選定する制度)により選出される総代 です。

上記の総代定数については、総代が社員 の意思を代表し、多様な視点から会社経営 を監督するとともに、総代会において会社 との質疑応答を通じた実質的な審議を行な ううえで適正な水準であると考えています。

総代の選出について

総代の選出にあたっては、総代定数222

平成19年7月3日に開催された第60回定時総代会 において、次の事項の報告および決議が行なわ れました。

●報告事項

1.平成18年度事業報告書、貸借対照表、損益計 算書および基金等変動計算書報告の件 2.相互会社制度運営についての報告の件

●決議事項

第1号議案 平成18年度剰余金処分案承認の件 第2号議案 定款一部変更の件

第3号議案 評議員承認の件 第4号議案 取締役11名選任の件

第60回定時総代会の開催

を定め、幅広い層の社員から選定した総代 候補者から選出します。

22人については、総代候補者選考委員会 が、総代となることを希望する社員の立候 補を受け付け、立候補者数が選出数(22人) を超える場合は、次頁に掲載する地域ブロ ック別定員数に基づき抽選を行ない、総代 候補者を選定します。

■社員投票

総代候補者選考委員会で選定された総代 候補者については、社員お一人おひとりに よる「社員投票」を実施し、個々の総代候補 者について総代として選出することに同意 しないとする投票(不信任投票)数が、有権 者数(社員投票を実施する年の7月末日現 在の社員数)の10分の1に満たない場合 は、総代に就任することが確定します。

総代の選出については、社員の総意が適 正に反映され、総代の構成が広く各層を代 表するものとなるよう選出するために、以

総代候補者選考委員会の推薦により選出される総代

立候補制により選出される総代

(4)

第60回定時総代会 (平成19年7月3日) 開催内容 (概要)

明治安田生命の現況(平成19年7月発行)〈追補版〉相互会社運営(P38)

平成19年7月3日に、パレスホテル(東京都 千代田区)にて、第60回定時総代会を開催いた しました。

当日は、冒頭、保険金等の支払状況に関する 調査結果および再発防止に向けた取組みにつ いて報告した後、平成18年度の事業報告とし て「明治安田再生プログラム」の取組み状況や 平成18年度決算の概要等について報告しまし た。また、相互会社制度運営についての報告の

なかでは、平成18年度に全国97支社等で開催された「お客さま懇談会」に出席された総代か ら、「お客さまや従業員の声を反映した経営の実現」や「積極的な社会貢献活動の推進」等につ いてのご意見をいただきました。続いて、決議事項4件について審議を行ない、いずれの議案 も原案どおり承認可決されました。

今回は「立候補制」により選出された総代が初めて出席され、総代のみなさまから、支払管 理態勢の強化に向けた取組み、多様なニーズにお応えする商品の実現、お客さまへのご説明の 充実等のコンサルティング・アフターサービスの強化に向けた取組み等について、前年(平成 18年)を上回る数多くのご質問・ご意見をいただき、活発な審議が行なわれました。

開 催 内 容

平成19年7月3日(火)10時00分∼12時15分(所要時間135分) 219人(総代定数222人のうち、7月3日現在3人欠員)

188人・出席率85.8%

(委任状による出席を含めて216人・出席率98.6%) 取締役 代表執行役社長 松尾 憲治

1. 報告事項

(1)平成18年度事業報告書、貸借対照表、損益計算書および基金等変動計算書 報告の件

(2)相互会社制度運営についての報告の件 2. 決議事項

第1号議案 平成18年度剰余金処分案承認の件 第2号議案 定款一部変更の件

第3号議案 評議員承認の件 第4号議案 取締役11名選任の件 質問者数16人・質問数36問

(うち事前書面質問者数12人・質問数28問、席上質問者数4人・質問数8問)

※質疑応答におけるご質問とその回答の内容については、次ページ以降をご覧ください。 傍聴者数27人(うち議場内傍聴者数27人、議場外傍聴者数0人)

項 目 開 催 日 時 出 席 者 数

議     長 議     題

質 疑 応 答

傍     聴

(5)

お客さまにご加入いただく際の「重要事 項説明」や「意向確認書」に関する教育、 自社商品のお勧めするポイントや説明す べき不利益情報等、商品面の教育を推進 することにより、コンサルティング力をは じめ、営業職員のレベルアップに努めてい ます。

また、営業所朝礼の場を活用した全体 教育と、営業職員の育成段階、知識・実践 スキル等に応じた層別教育を通じて、商品 面の教育に加え、マナー、コンプライアン ス、既契約サービス等の教育も推進してい

ます。

一方、アフターサービスを重視すること を目的に、現在の営業職員制度は担当契 約の保有状況や継続率等を評価する仕組 みとしています。また、全契約のアフター サービスの担当拠点を明確化するととも に、定期的な訪問を推進しています。

なお、営業職員に求められる知識・スキ ル・サービス活動等を明確化し、それらの 修得・実践を推進、評価・処遇していくた めの新たな営業態勢の構築について、現在 検討しています。

営業第一線で活躍する営業職員のレベルアップを図るとともに、お客さまへの継続訪 問等のアフターサービスを重視した営業職員育成を行なってほしい。

郵政民営化に対する当社の対応について伺いたい。

〈事前の書面によるご質問〉

第60回定時総代会(平成19年7月3日)におけるご質問とその回答

A

役員賞与については、旧明治生命は平成 14年度以降、旧安田生命は平成13年

度以降、両社合併以降も現在まで、支給を 見送っています。

取締役・執行役の賞与は支払っているのか。支払っていない場合、いつから支払ってい ないのか伺いたい。

Q

A

郵政民営化スキームにおいては、民営化 当初は、かんぽ生命に対する間接的な政 府の関与が残ることとなっています。その ような状況下において、保険商品の拡充や 加入限度額の引上げ等、業務拡大が実現 された場合、公正な競争条件が確保されな い懸念があるため、生命保険協会として意 見表明を行なっているところです。

当社としては、郵政民営化も含め他社と の競争力を確保・向上させるため、営業職 員のコンサルティング力・アフターサービ

ス力の強化や魅力ある商品の開発等に引 き続き取り組んでいきたいと考えていま す。

一方、民営化後の郵政各社は、競合他社 という側面に加え、一般の民間保険会社の 商品を販売するという側面もありますの で、お客さまの利便性やサービス向上の観 点から、郵政各社を通じた当社商品の販売 の可能性についても、検討していきたいと 考えています。

A

Q

(同趣旨のご質問が別に1件あり)

Q

(6)

当社は、「お客さまを大切にする会社」 の実現をめざし、「明治安田再生プログ ラム」に基づき業務の改善に全社をあげて 取り組んでいます。

相互会社の場合、ご契約者のみなさまは 当社の社員であり、さらなるご信頼をいた

だくため、財務面の健全性を確保しつつ、 社員のみなさまへの配当還元に向けた経 営努力を進めていく所存です。

また、ご契約者・社員のみなさま・社会 に対し、より開かれた会社の実現をめざし ていきたいと考えています。

他の保険相互会社の模範となるような会社に、さらにお客さまから絶大な信頼を得ら れるような保険相互会社になる経営を期待する。

Q

A

市場調査やご加入者アンケート等を通 じて、お客さまのニーズを的確に把握 し、ニーズにあった商品やサービスのご提

供にさらに努め、これらを通じ営業職員の 収入確保を図っていきます。

お客さまのニーズにあった商品を開発し、営業職員にとってもサービスに見合った収 入が確保できるようにしてほしい。

Q

A

第三分野保険で、商品面における他社との違いについて伺いたい。 第三分野における他社との商品面の違

いについては、例えば、主力商品の「ライ フアカウント L.A. ダブル」は、他社にない

「働けなくなった時の保障」に加えて、がん

の再発保障、7つの生活習慣病の幅広い保 障、公的介護保険連動の介護保障などの 充実した医療保障が特長となっています。

A

Q

若者向けの魅力ある商品開発をお願いしたい。 当社の主力商品「 ライフアカウント

L.A. ダブル」は、6歳以上の幅広い年齢 層のお客さまにご加入いただけますが、若

年層を特定した商品は現在ございません。 今後研究、検討していきたいと考えていま す。

A

Q

当社は、お客さまの声を経営に反映させ るため、お客さまの声はもとより、社内 の第一線で働く者からの声を聞く仕組み として、「MOT提案」活動という取組みを、 平成18年4月から展開しています。

平成18年度は4,000件ほどの提案が あり、668件が業務改善に活かされまし た。具体的な取組みの内容については「『お 客さまの声』白書2007」に掲載していま す。

お客さまの声が十分に経営に反映しており満足しているが、今後も社内の第一線で働 く職員からの声を聞き、お客さま満足度向上のための商品・営業・サービスの深化・拡 充を図ってもらいたい。

Q

A

(7)

従業員のモチベーション向上に向けた具体的な取組みを伺いたい。 従業員のモチベーション向上を図るた

め、「MOTプロジェクト」の一環とし て、経営層が幅広い層の従業員と直接対 話するMOTミーティングを、本社および 支社で開催しています。また、毎年9月に

(平成18年は3月、10月実施)従業員の 意識調査を実施し、今後の「MOTプロジ ェクト」の諸施策に反映させていきたい と考えています。

※「MOTプロジェクト」の詳細は「明治安田生命の現況2007」 のP9をご覧ください。

A

Q

財形積立年金を受給しているが、今後、受給年金額の見直しはないのか伺いたい。 財形年金積立保険の年金額は、年金開

始時に金額が確定します。

なお、年金のお支払い開始以降は、社員配

当金の割当があった場合には、当該配当金 を原資として年金額が増える仕組みとな っています。

A

Q

個人保険の業績が低下した要因は、①2 度の行政処分の影響等により銀行窓販 を中心に新契約高が大きく減少したこと、

②死亡保障中心の販売政策がお客さまニ ーズに不整合であったこと、③営業職員の 減少により販売力が低下したことによる ものと分析しています。

これらをふまえ、「明治安田再生プログ ラム」に基づき、クオリティ重視の営業へ の変革に取り組むとともに、お客さまニー ズにあわせた多種多件数販売を推進した 結果、平成18年度については、新契約件 数は前年度を若干上回るとともに、新契約 年換算保険料も対前年で22%伸展し、新 契約業績は回復基調を確保しました。

また、営業職員については、教育の充実 等に取り組んだ結果、在籍3万人を維持す るとともに、中核営業職員やFP資格保有 者が増加しています。

今年度も、引き続き「明治安田再生プロ グラム」に基づき、クオリティを重視しつ つ安定的に業績を伸展させ、「信頼回復」 から「成長」フェーズへの移行の年度にし たいと考えています。

一方、団体保険の新契約高については、 就業者人口、労働市場の動向等から業界全 体としても減少していますが、団体への制 度提案力、サービスの向上等を図り、新規 市場の開拓を進め、保有契約高業界首位の 地位を堅持していきます。

平成16年度から18年度の3年間の個人保険・団体保険(特に医療保険)の新規契約件 数・契約高が減少傾向であるが、その減少の原因と対応策について伺いたい。

Q

A

(8)

当社の貸付金残高は、平成15年度5兆 9,637億円、16年度5兆5,527億円、 17年度5兆4,533億円、18年度5兆 1,789億円と、近年は資金需要の低迷と 返済額が高水準であったことから減少傾 向にあります。

また、貸付金利息収入は、残高の減少な らびに低金利の継続により、平成15年度

1,407億円、16年度1,150億円、17年 度976億円、18年度928億円と、減少傾 向にあります。

なお、貸付金残高が多いとのご指摘です が、他業種と比較しますと、当社の貸付金 残高は大手地方銀行と同程度となってい ます。

生命保険会社の融資残高が多いと聞いているが、過去(平成15年度から各年度)の企 業向け貸付金の実績および収益の状況を伺いたい。

Q

A

生命保険協会では、事務ミス等による支 払もれ、案内不足による請求もれが発生 した問題に対処すべく、適切な保険金等の 支払管理態勢の確立のための取組みを進 めています。

1点目は、生命保険事業が社会的な責任 や役割を果たすため、生命保険会社やその 役職員が遵守すべきものとして定めてい る「行動規範」の全面的な見直しを行ない ました。

2点目は、適切な保険金等のお支払いを 目的に、「保険金等の支払いを適切に行う ための対応に関するガイドライン」、「注意

喚起情報作成ガイドライン」および「正し い告知を受けるための対応に関するガイ ドライン」の見直しを行ないました。

3点目は、生命保険に関する苦情等につ いて、公平な立場から和解の斡旋を行なう

「裁定審査会」について、委員を増員したほ か医師の助言を得られる仕組みを導入す るなど体制の強化を図りました。

4点目は、各社における支払査定担当者 の人材育成および査定能力の維持・向上 に向けた取組みを支援するために、平成 19年10月より、「生命保険支払専門士試 験制度」を開始する予定です。

今回の保険金等の支払状況に関する調査結果報告を受けて、生命保険協会として取り 組んでいる事項としてはどういうものがあるのか伺いたい。

Q

A

(9)

当社は、保険金等のお支払の可否の判 断に際しては、社外の意見を取り入れる 制度として「保険金等支払審査会」および

「保険金・給付金のお支払いに関する不服 申立制度」により、適正性が担保されるよ うにしています。

支払いについて導入することは制度の趣 旨という観点から必ずしも適当ではない と考えます。

保険金等のお支払可否の判断は、ご契約 の約款に基づき、関連する法律や判例など をふまえ、適正かつ公正に行なうことが必 保険金支払いに関する異議申し立ての扱い等については、制度的にも大きな改善が行 なわれていると認識している。日本の司法改革で裁判員制度が導入されようとしてい るが、契約者の代表が支払可否の判断に参加できる制度を導入していただきたい。

Q

A

「支払もれ案件」については、対象のご契 約のうち、居所不明等によりご連絡のつ かないお客さま等を除き、ほぼお支払いを 完了しています。

また、「請求案内案件」については、当初 6月末までに追加のお支払いを要する案件 を確定する予定としておりましたが、ご案 内に対してご返信等のないお客さまや、ご 返信等をいただいたものの、その後診断書

等の書類のご返送がないお客さまがいら っしゃることから、さらに対応を強化し、 調査を継続することとしました。

一方、保険金等の支払管理態勢の強化 については、支払実務に関し重層的なチェ ック態勢を構築するとともに、引受・保 全・支払等の保険会社における基幹業務 について、要員・予算を引き続き重点的に 投入し、機能の高度化を進めています。 今回の支払もれの現状と今後の方向性はどうなっているのか伺いたい。また、不適切 な保険金等の不払いがないようチェック体制を強化してほしい。

Q

A

「保険金等支払審査会」は保険金部担当 役員の諮問機関として平成17年4月に 設置しました。設置当初は、詐欺無効等の 査定結果に関する審査、支払査定業務に 係る重要な規程の制定・改廃の検討など を実施していましたが、より適切な支払管 理態勢の構築をめざす観点から審査会の 役割を追加しました。

具体的には、団体保険についても審査対

象としたほか、検査部が必要と認めた案件 に関する事後検証、お支払いに該当しない と判断した案件について毎月一定程度の 件数のサンプルチェックなどを実施してい ます。

保険金部の要員については、合併直後の 平成16年4月の164人から、平成19年4 月には282人へと、およそ72%増員して います。

支払管理態勢の強化について、「保険金支払審査会の機能拡大および保険金部の要員増 強等により保険金等の支払管理態勢を強化する」とあるが、もう少し具体的に伺いたい。

Q

A

(10)

「明治安田再生プログラム」の基本方針 である「お客さまを大切にする会社」の 実現に向け、平成19年度についても「運営 方針」に基づき、着実に業務を推進してい く所存です。

人材の育成・確保については、重要な経 営課題であると認識しており、平成19年 4月に職員を対象とする新人事制度をス タートし、「自立したプロ人材」の育成に努 めています。また、高品質な事務サービス

を安定的に提供することを目的に、これま で採用を見送ってきた一般職を、本年4月 に210人採用しました。

一方、平成20年度よりスタートする次期 中期経営計画の策定にあたり、営業職員態 勢の改革について検討を進めています。こ の改革等を通じ、お客さまから「コンサルテ ィング力がある、アフターサービス力があ る」と評価していただける営業職員の育成 にも注力していきたいと考えています。 平成19年度「運営方針」に基づき鋭意努力を望む。「企業は人なり」有能な人材を確保 することに期待する。

Q

A

不適切な保険金等の不払いの責任をと り、平成17年3月に2名の取締役、同年 11月に11名の取締役および執行役員が 辞任しましたが、これら13名の退職役員 に対し、退職慰労金ないしこれに類似す る金員は支給していません。記念品につ いては、他の退職者と同等の品物を渡し ています。

当社は、保険金等の追加支払いの取組 みを行なっていること等を勘案し、現時点

においては、旧経営陣の退職慰労金の支 給について決定する時期ではないと判断 しています。今後、報酬委員会において、 さらに検討していく必要があると認識し ています。

また、辞任後の関連会社への所属につい ては、平成17年3月に辞任の1名が、関連 会社の顧問に就任し、同年10月に辞任し ましたが、その他の役員で、辞任後関連会 社に所属した者はおりません。

保険金等の不払いにより前社長や役員が辞任したが、退職金や功労金、これらに類す る名目での金銭や記念品などを支給したのか伺いたい。もし支払っていなければ、今後 支払う予定があるのか。また、辞任した役員が、関連会社に所属したことはあるのか。

Q

A

(11)

健全な会社発展のために、正当かつ公平な人事評価と人材育成をお願いしたい。 人事評価については、目標管理制度を活

用し、営業成績等の実績評価のみなら ず、職務遂行プロセスも評価対象とし、さ らにコンプライアンスやリスク管理に対す る取組み状況もふまえ、公平・公正な評価 を期しています。

人材育成については、職務遂行等を通 じた総合的な人材育成を基本とし、今年 度より、新しい人材育成プログラムを導入

しました。具体的には、職員一人ひとりが、 技能・知識・資格といった中期的キャリア 目標を設定し、その実現に向け、会社も支 援することで、職員と会社がともに成長、 発展していくことを目的とする制度です。 職員の公平な評価・育成が品質向上お よびお客さま満足度向上につながるため、 さらに充実を図っていきたいと考えてい ます。

A

Q

コンプライアンスの現地指導は、どのようなことをしているのか伺いたい。 コンプライアンスについては、あらゆる

会議・集合研修にテーマとして組み込ん でいるほか、支社・営業所等の各営業拠点 においても日常的に実施する仕組みとし ています。

また、本社のコンプライアンス指導担当

が現地に出張した際には、支社内会議に出 席して支社の実態に即したコンプライア ンス研修を実施するとともに、日常のコン プライアンス研修の実施状況を確認し、不 足があれば補講や内容の充実を指示する などの指導を実施しています。

A

Q

調査を開始したのは平成17年9月であ り、現在まで1年10ヵ月経過していま す。調査に要した人員は、支払総点検、保 全総点検をあわせて、平成19年6月現在 で延べ約8,000人です。

調査に携わった人員に支払った時間外 勤務手当の総額は、通常業務に関わる時間 外勤務手当を含めて約5億円です。

また、割増賃金の未払い、いわゆるサー ビス残業は、今回の調査に限らず従来から 未然防止の徹底をしています。管理者であ

る所属長に対しては、研修等を通じ、「適正 な勤務報告」ならびに「業務の効率化」を 徹底しています。職員個々人に対しては、 毎月の勤務報告と、パソコンのオン・オフ の時間等の客観データを突き合わせて、乖 離のないよう指導しています。

なお、平成19年3月には、主管部署であ る人事部による勤務実態調査を実施し、 適正な勤務報告であることを確認してい ます。

支払もれ等の調査に要した期間・延べ人員数、調査した人員に対する超過勤務手当は どの程度か伺いたい。また、これらの職員の残業時間の把握は、適正・正確に行なわれ ているのか。

Q

A

(12)

もっと早い時期に配当を増やすことができたのではないか。また、配当をもっと還元 すべきではないか。

ご契約者への配当は、法令で剰余金処分 対象額の20%以上と定められておりま すが、当社は、ゼロ金利政策の厳しい運用 環境の時期を含め、これまで毎年、剰余金 処分対象額の概ね90%以上を配当として 還元してきました。

また、合併による効率化を反映して、平 成16年度、平成17年度は2年連続して費 差配当の引き上げを実施しました。

さらに、平成18年度は経済環境の好転 などをふまえ、配当率の大幅な引き上げを 行ない、配当準備金への繰入額も1,772 億円と、平成17年度の1,553億円に比べ 14%増加し、剰余金処分対象額の96.0% を還元したいと考えています。

今後とも、財務基盤の充実等に留意しつ つ、いっそうご契約者への配当還元を進め られるよう経営努力を行なう所存です。

A

Q

円安が進んでいるが、その影響やリスクヘッジについて伺いたい。 国内金利に比べて高い外国通貨ベース

での利回りを享受するために、厳正なリ スク管理のもと、現在当社は外貨建資産 の大部分を為替ヘッジなしで保有してお り、円安は資産時価、利息および配当金収 入の増加につながるというメリットがあ ります。

なお、今後円高となった場合への対応と

しては、一定の為替水準での段階的な資産 の入替により為替に対する価格抵抗力を 高めたり、為替ヘッジを行なうことで円高 リスクに対応することを想定しています。 また、一定程度通貨の分散を行なうことに よって、急激な円高による影響を限定的に しています。

A

Q

「明治安田再生プログラム」は進んでいるのか。

「明治安田再生プログラム」については、 概ね計画どおりに進捗しているものと 考えています。

平成19年度も引き続き「質の向上を重 視した営業政策の継続推進」、「基幹機能で ある引受・保全・支払等のいっそうの強化

とお客さまサービスの向上」、「ガバナン ス・内部管理の強化と透明性の向上」、「経 営資源の効率的活用」を重点実施事項と して取り組み、「中期経営計画」の完遂をめ ざす所存です。

A

Q

(13)

評議員は、定款第26条の規定により、 社員もしくは学識経験者から選任する こととなっています。

その選任にあたっては、評議員会が経営 上の重要事項に関する諮問機関であるこ とをふまえ、幅広い見地からご意見を頂戴 し審議の活性化を図るため、各分野での専

門知識や経営者としての豊富な経験を有 する方など、全体のバランスを考慮しつ つ、多様な人選を行なっています。

また、当社との関わりについては、新 任・重任の候補者とも、当社のご契約者あ るいは当社の経営にご理解、ご関心をおも ちいただいている方々です。

評議員は、どういう基準で選任したのか。また、明治安田生命との関わりはあったのか。

Q

A

「不適切な保険金の不払い」については、 旧明治生命で支払査定基準を変更(平 成14年5月)したことに端を発し、その後 合併した際(平成16年1月)新会社として その基準を引き続き採用し、平成17年の 行政処分に至ったものです。このため、平 成17年3月の取締役2名の辞任に加え、 同年11月に、その間に経営全般に関与し ていた常務以上11名の役員全員が、責任 をとって辞任しています。

今回選任をお願いする社内取締役5名 は、いずれもその間、経営全般に関与する 立場にはありませんでしたが、小林以外 は、ご質問の松尾、 も含め、問題の発 生していた期間の一部において取締役の 立場であったことから、それに応じた責任 につき、同じく平成17年11月に役員報酬

の一部減俸の処分を受けています。 また、松尾は、平成17年4月に常務取 締役となり、保険金部等を担当していた ため、保険金部として平成17年2月の行 政処分に対する対応が不十分であったこ とへの責任につき、あわせて処分を受け ています。

これらは、平成17年11月に公表してお り、昨年度の総代会におきましても、取締 役の選任は、以上を前提として行なわれた ものと認識しています。

お客さまおよびみなさまにご迷惑をおか けしたことをあらためてお詫び申しあげま すとともに、今後とも、再発防止、「お客さ まを大切にする会社」の実現に努めてまい りますので、よろしくご理解のほどお願い します。

旧明治生命の時代に、保険金支払いに関して不適切な対応を行なった際、現取締役の 松尾、 、小林の3氏は、どのような形で経営に関与していたか、責任はなかったの かどうか伺いたい。

Q

A

(同趣旨のご質問が別に1件あり)

(14)

〈当日席上でのご質問〉

特別勘定収益が前年度から減少した理由について伺いたい。 特別勘定は、時価評価を行なうことによ

り損益が発生します。例えば日経平均株 価でみると、平成17年度は約4割上昇し ましたが、平成18年度は期始と期末がほ ぼ同水準という状況でした。こうした運用 環境の変化を反映し、平成18年度につい

ては、特別勘定資産の時価評価額の増加 分が前年度と比べて少なくなり、減益とな ったものです。なお、特別勘定の運用収益 は、平成17年度の1,509億円に対し、平 成18年度は442億円と、約1,100億円 の減少となりました。

A

Q

共済の契約高が伸びているとの報道もあるが、保険料の安い商品や高齢者向けの商品 開発について伺いたい。

当社は、お申し込み手続きが簡便で、ご 負担が少ない商品を販売していますが、 こうしたお客さまのニーズにいっそうお応 えするため、新たな医療保険を平成19年 6月に発売しました。

また、少子高齢化が進行するなか、高齢

者の方々を含めた医療保障や貯蓄に関す るニーズはさらに拡大する傾向にあると認 識しており、引き続き、お客さまのご期待 に応えられるような商品の開発に努めて いきたいと考えています。

A

Q

保険金等の支払もれを未然に防止するためにも、生命保険加入時の説明責任をしっか り果たしてほしい。

説明責任を果たすため、お客さまにご加 入いただく際に、営業職員がしっかりと した対応をすることが最も重要であると 考えています。当社では、ご契約をいただ く際に、ご契約の概要を説明する書面や、 保険金等が給付される場合とされない場 合を解説する資料をお渡ししてご説明す

るとともに、お客さまにとって不利益な情 報についても、「注意喚起情報」としてご説 明するよう徹底しています。

また、こうしたお客さまに対する説明責 任を徹底するため、社内検査を含めた監査 体制の強化にも取り組んでいます。

A

Q

加入後も契約内容や照会先等が確認できる情報提供のあり方を考えてほしい。 ご契約内容や問い合わせ先として担当

営業所の電話番号等を記載した「明治 安田生命からのお知らせ」を年1回、ご契 約者宛にお送りしています。今後、さらに わかりやすいものに見直していきたいと考

えています。

また、ご契約時には、保険関係の重要書 類や担当営業職員の連絡先等を一括して 保存できるファイルをお渡ししています。

A

Q

(15)

当社では、お客さまから寄せられたさま ざまな声を社内のイントラネットに「今 週のお客さまの声」として掲載し、従業員 が閲覧できるようにしています。

昨年度の総代報告会において、お客さま からの感謝の声も載せてはどうかというご

意見をいただいたことから、現在は苦情等 のお申し出に加えて、そのような声も掲載 しています。お客さまの感謝の声を社内に 伝達することで、従業員も勇気づけられて おり、こうした取組みをさらに推進してい きたいと考えています。

お客さまからの感謝の声を社内にフィードバックすることで、従業員のモチベーショ ン向上を図ってはどうか。

Q

A

付加価値のある商品の開発とmapサービスを充実させてほしい。 医療保険商品の低価格化が進行するな

か、当社は、商品の魅力・付加価値を高 めることに努力していきたいと考えていま す。具体的には、①商品内容や支払事由が わかりやすいこと、②他社商品にない魅力 があること等の観点から、商品開発を検討

していきたいと考えています。

また、mapサービスについては、お客さ まからのご要望等をふまえ、健康・介護・ 医療に関するサービスを充実していきた いと考えています。

A

Q

CSR報告書のアピールポイントと社内外からの反響について伺いたい。 平成19年2月に初めて発行したCSR報

告書は、平成17年の2度にわたる行政 処分を真摯に受けとめ、その事実を包み隠 さず記載することにより、社会的責任を果 たし新しいスタートを切るというコンセプ トに基づいて作成しました。

社内外の反響については、業務改善に向

けた取組みについてお客さまから評価い ただいたほか、社内からも営業職員を中心 に多くの反響があり、会社をあげて「お客 さまを大切にする会社」の実現を進めてい くという当社の決意については、ご理解い ただけたと考えています。

A

Q

受動的な保険加入から自発的な保険加入に向けた当社の取組みについて伺いたい。 最近、営業職員を介さない手続きやサー

ビスを求められるお客さまが多くなって いることは事実です。こうしたお客さまの ご意向の変化に対応するため、インターネ ット等を通じた情報のご提供をはじめ、当

料の試算等、新しいメニューの追加にも取 り組んでいます。

また、コールセンターの拡充、来店型店 舗の設置等、新しい販売チャネルの検討も 行なっていきたいと考えています。

A

Q

(16)

総代候補者選考委員会

総代候補者選考委員会は、社員のなかか ら総代会で選任された総代候補者選考委員

(員数10人以内)で構成されています。 当社は、総代候補者選考委員会の任務を 補佐する総代候補者選考委員会事務局の事 務局長を社外の人材に委嘱しており、総代 候補者選考過程における会社からの独立性 を確保することに努めています。

総代候補者選考基準 総代候補者の選考方針

総代候補者の選考にあたっては、社員の総意を代表 しうるよう、地域、年齢、性別、職業、保険加入期間等 の要素(以下、属性という)を考慮し、非改選の総代を 含め全体として総代の構成が広く各層を代表するもの となるように選考するとともに、属性のみならず、職 歴、社会公共活動の状況、お客さま懇談会等において 表明された意見等を考慮して、次のいずれかの視点ま たは複数の視点から、当会社の経営に対する具体的意 見の提言および総代会における実質的な審議を期待で きるかどうかを判断し、広く各視点から経営をチェッ クできる総代の構成となるように選考するものとする。

総代候補者の資格要件

●当社の社員(ご契約者)であること

●生命保険業に理解と関心をもち、社員の代表とし て、ふさわしい見識を有していること

●総代会に出席可能であること

●他社の総代に就任していないこと

・消費者、生活者としての視点

・経営者としての視点

・地域経済的視点

・国際的視点

・社会貢献的視点

・金融の専門家としての視点

・法律の専門家としての視点

・保険学の専門家としての視点

・言論界従事者としての視点

・その他の専門家としての視点

総代候補者選考委員選考基準

・当社の社員(ご契約者)であること

・生命保険事業および相互会社運営に深い理解と関心を持ち、 総代候補者選考委員としてふさわしい見識を有していること

・公正・公平な観点から総代候補者の選考を行なうことができ ること

・総代候補者選考委員会に出席可能であること

・当社の総代または役員もしくは職員ではないこと

総代選出における立候補制の概要

〔立候補資格〕

●立候補の受付期間の末日現在、社員資格を2年以上 継続して有している個人のご契約者(当社およびそ の子会社等の役職員を除く)であることを要します。

〔立候補者の選定〕

●立候補者数が選出数22人を超えない場合は、立候 補者を総代候補者として選定します。

●立候補者数が選出数22人を超えた場合は、以下の 地域ブロック別定員数に基づき、立候補の人数が定 員数を超える地域ブロックについては、抽選により 総代候補者を選定し、定員数を超えない地域ブロッ クについては、立候補者を総代候補者として選定し ます。また、定員数に満たない地域ブロックがある 場合は、不足する候補者について、他の地域ブロッ クで候補者に選定されなかった立候補者のなかか ら抽選で選定します。

〈地域ブロック別定員数〉

●立候補の受付のお知らせについては、立候補受付に 先立ち、本社・支社・営業所等の店頭にポスターを 掲示するとともに、ホームページでもご案内します。

地域ブロック 定員数

北海道・東北ブロック 2人

(北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)

関東ブロック 8人

(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)

中部・北陸ブロック 4人

(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知)

近畿ブロック 4人

(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)

中国・四国ブロック 2人

(鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知)

九州・沖縄ブロック 2人

(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

合 計 22人

(17)

会社からの諮問事項や経営上の重要事項 および社員からのご意見・ご要望等のうち、 経営に関する重要事項を審議する機関とし て「評議員会」を設置しています。評議員会 は年3回開催し、審議事項を総代会におい て報告しています。

評議員は、社員または学識経験者のなか から総代会の承認

を経て選出され、 評議員数は20人 以内と定められて います。

評議員会

当社は、業界に先がけて昭和48年から

「お客さま懇談会」を毎年全国で開催してい ます。平成18年度は平成19年1月から3 月にかけて、全97支社および1営業部で開 催し、合計1,933人のご契約者にご出席い ただきました。

平成18年度のお客さま懇談会は、「『お客 さまを大切にする会社』の実現に向けて」を テーマとし、「平成18年度上半期報告」、「業 務改善計画およびお客さまサービス向上へ の取組み」、「商品開発、社会貢献活動等へ の取組み」等のご説明を行ない、ご出席いた だいたご契約者より1,665件の貴重なご意 見・ご要望等をいただきました。

ご契約者から寄せられたご意見・ご要望 等については、総代会・評議員会等におい

の声」推進委員会 を通じフォローを 実施しています。 また、お客さま 懇談会に出席され

た総代からご出席者のご意見・ご要望等をふ まえたご提言等を総代会においていただい ているほか、ご出席されたご契約者のなか から総代が選出されるなど、お客さま懇談 会と総代会が相互に連携する態勢となるよ う取り組んでいます。

平成19年度のお客さま懇談会は、平成 20年1月から3月にかけて開催する予定で す。お申し込み方法等は、開催日前の一定期 間、支社・営業所等の店頭にポスターを掲 示するとともに、当社ホームページでもご

お客さま懇談会

平成18年度の評議員会開催状況および付議事項は以下のとおりです。

開催年月 付議事項

平成18年6月 ・平成17年度決算の概要について

・業務改善計画の進捗状況について

・第59回定時総代会決議事項について

・平成17年度開催の「お客さま懇談会」で寄せられたご意見・ご要望等のうち当会社の経営に関する 重要な事項について

平成18年11月 ・平成18年度上半期報告について

・平成18年度上半期報告をふまえた当社の課題と今後の取組みについて 平成19年2月 ・平成18年度決算見込みの概要と平成19年度の主な取組みについて

(18)

42.4%女性

男性 57.6%

20代 2.7%

60代∼ 30.9%

50代 35.9%

40代 21.3% 30代 9.2%

その他 8.6% ジャーナリスト・弁護士・

医師・大学教授 1.1%

主婦 19.5%

29.2%会社員

会社役員・ 自営業 41.6%

その他 5.1% 業績・健全性関連

3.1% 保険金等不払い関連

3.4% ディスクロージャー・

広報活動関連

3.9% 事務手続関連13.0%

商品関連20.7% 経営全般22.0% 営業・ サービス関連

28.8% 年齢 職業

1,665件 性別

平成18年度お客さま懇談会

ご出席者(1,933人)の内訳

(ご出席者の性別・年齢・職業 の構成)

ご意見・ご要望等の内訳

ご契約者あてに毎年1回お送りしている「明治安田 生命からのお知らせ」を、わかりやすく改訂するとと もに、内容の充実をはかりました。

主な改訂内容は以下のとおりです。

※本お知らせは、「ご契約者のみなさまへ」および「ご契約内容 のお知らせ」で構成されています。

1.「ご契約内容のお知らせ」について、冊子および文 字サイズを拡大するとともに、ご契約のしくみをよ り大きな図でご説明するなど、読みやすくしました。 2.お客さまの担当営業所や電話でのご照会先などのお

問い合わせ先について、大きくわかりやすく記載し ました。

3.ご契約内容について、1契約1ページに記載していた ものを、1契約2ページとし、主契約や特約ごとの保 険期間・保険料払込期間・保障満了日等を記載する など、内容を充実させました。

4.生命保険に対するご理解をいっそう深めていただけ るよう、生命保険用語の説明や社員(ご契約者)配当 の仕組みを解説するページを新設しました。 ご意見:「明治安田生命からのお知らせ」をわかりやすくしてほしい。(平成17年度ご出席者)

実施内容:平成18年11月「明治安田生命からのお知らせ」をわかりやすく改訂しました。

20歳から60歳のご契約年齢の方を対象として、 5年ごと利差配当付個人年金保険「年金ひとすじ」を 発売いたしました。

「年金ひとすじ」の主な特長は以下のとおりです。 1.保険料払込期間中の死亡保障を既払込保険料相当

額にすることで、お受け取りいただく受取年金額が 充実するように設計した「生前保障重視型」の個人 年金保険です。

2.年金開始後は10年間にわたり年金をお受け取りい

ただけます。また、お受け取り時には、年金にかえて 一括でお受け取りいただくことや、終身タイプの年 金をお選びいただくこともできます。

3.ご契約時の年金種類は10年確定年金、毎月の保険 料は10,000円から1,000円単位ではじめられる 保険料建(保険料により年金年額が決まる)とする ことにより、お客さまにわかりやすく、ご加入しやす い内容となっています。

ご意見:独自性のある魅力的な商品を提供してほしい。(平成17年度ご出席者)

生きているうちに受け取れる積立・年金型の充実した保険を販売してほしい。(平成18年度ご出席者)

実施内容:平成18年9月「年金ひとすじ」を発売いたしました。

お客さま懇談会でいただいた「お客さまの声」に基づいた主な取組み事例

(19)

約款は、正確に規定する必要から法律や医学の専門

用語を用いる必要があり、表現も複雑になっていまし た。このため、約款の前に「ご契約のしおり」を設ける などして、お客さまにご理解いただけるよう努めてま いりました。

平成19年5月26日発売の女性医療保険「才色健 美」においては、こうした取組みをさらに進めて、約款 そのものをわかりやすいものにしました。

具体的には、表や備考を活用して読みやすい表現に 変更するとともに、専門用語等を平易な言葉に言い換 えました。また、文字の大きさを従来のものと比べて約 1割拡大するなど、全面的に改訂しました。

今後は、お客さま・一般消費者を対象にアンケート 調査等を実施し、寄せられたご意見等をふまえ、さら なる改善をはかり、他商品の約款の平明化を進めたい と考えています。

ご意見:約款がわかりづらい。

当社は、従来より個人情報漏洩防止に積極的に取り 組んでおり、パソコンの起動時における個人別USB キー(注)の挿入および個人別 ID・パスワードの入力に よる二重の本人認証の仕組みをはじめとし、各種セキ ュリティ対策を講じています。

さらに、万一のパソコンの紛失・盗難時においても、 上記のほか、パソコン内で管理するお客さまデータを暗

号化し、データ解読を不能とする、またパソコンが使用 されない状態が一定期間経過するとパソコンを起動不 能とし、お客さまデータを自動削除するなど、お客さま データの漏洩防止に向けた様々な対策を講じています。

今後も、環境変化や技術の進歩にあわせて、見直し をはかりながら、情報セキュリティ強化に努めてまい ります。

(注)パソコン毎に異なる固有の鍵を記録したスティック状のもの

ご意見:営業職員が携帯しているパソコンのセキュリティはどのようになっているのか。

保険金等をもれなくご請求いただくため、お客さま から保険金等のご請求をいただいた際に、営業職員・ 事務職員より、お客さまに対し、お支払いの可能性の ある給付対象を適宜お知らせしています。

また、給付金請求書の作成時に、ご請求のお申し出 をいただいた給付金以外にお支払いできる可能性があ るかどうか自動的に判定し、社内手続き用の帳票にメ ッセージが表示されるシステムを平成18年6月に開 発し、保険金等のご請求のご案内が適切に行なえるよ

うにしました。

さらに、保険金等の適切なお支払いを推進するため、 お客さまよりご請求いただき、お支払いした保険金等 以外に、追加的にお支払いできる可能性がある場合に は、お客さまあてに改めてご請求のご案内等を実施す る組織として、平成19年1月に保険金部に支払サポー トグループ、法人サービス部に支払サポートチームを 新設するなど、支払管理部門の組織の見直しや要員の 増強にも取り組んでいます。

ご意見:保険金等の支払いもれが発生しないようにチェック体制を強化してほしい。

主なご意見・ご要望と当社の対応状況

(20)

ガバナンスのいっそうの強化と経営の透明性向上を図っています。

経営管理体制

取締役会

経営上の重要事項にかかる意思決定およ び取締役・執行役の職務執行の監督を行な います。委員会設置会社移行後、平成18年 度は10回開催し、取締役会における活発な 審議を通じて、経営の監督機能発揮に努め ました。さらに平成18年4月からは、保険 金等の支払状況、苦情状況、コンプライアン ス関連情報、リスク管理状況等について、定 期的な取締役会報告を規定化し、モニタリ ングを行なっています。

指名委員会

総代会に提出する取締役の選任・解任に 関する議案の内容を決定します。平成18年 度は2回開催し、取締役候補者の選任を適 正に行なうため、「取締役候補者選任規程」 を制定し、選任にあたっての視点を明確化 しました。

監査委員会

取締役・執行役の職務の執行の監査、監 査報告書の作成、ならびに総代会に提出す る会計監査人の選任・解任等に関する議案 の内容の決定を行ないます。平成18年度は 10回開催し、内部監査部門や会計監査人 から定期的に報告を受けるとともに、必要 に応じて執行役社長等に出席を求めて意見 交換を行ないました。また、重要な会議への 出席や重要な文書の閲覧等により監査委員 が得た情報等について、定期的に意見交換 を行ないました。これらを通じて、取締役・ 執行役の職務執行状況、内部統制システム の整備状況等について監査しました。

報酬委員会

取締役・執行役の個人別の報酬等の決定 に関する方針を定め、取締役・執行役が受 ける個人別の報酬等の内容を決定します。 平成18年度は3回開催し、当社の経営環境 および取締役・執行役の職務の内容を勘案 のうえ、適切な水準の報酬を設定するため、 報酬等の決定に関する方針を定めました。

取締役会および各委員会の役割と主な活動状況

(委員会設置会社移行後)

社員(ご契約者)

執行役

報告 監督

報告 取締役の選任・解任

業務執行部門

取締役会(11人中6人が社外取締役) 指名委員会 監査委員会 報酬委員会

○茂木友三郎(社外)  北尾 哲郎(社外)  田島 優子(社外)  関口 憲一  松尾 憲治

○   昭雄(社外)  北尾 哲郎(社外)  堀内 三郎(社外)  小林 修

○有富 慶二(社外)  堀内 三郎(社外)  田島 優子(社外)  関口 憲一  松尾 憲治

総代会

代表執行役

○は委員長

当社は、平成18年7月に「委員会設置会 社」に移行しました。

「委員会設置会社」とは、取締役会にそれ ぞれ過半数を社外取締役で構成する3つの 委員会(指名・監査・報酬委員会)を設置す るとともに、業務執行を担当する執行役を 選任し、経営の監督機能と執行機能を明確 に分離した制度です。

当社は、委員会設置会社への移行とあわ せて、取締役の過半数(11人中6人)を社外 取締役とし、ガバナンスのいっそうの強化 と透明性を確保する態勢としました。

(21)

内部管理態勢の強化・充実を図っています。

内部統制システム

経営の健全性・適切性を確保するために「内部管理態勢の強化」を重点課題として位置付 け、内部統制システムの整備・高度化に取り組んでいます。

当社は、内部統制の整備・高度化の根幹 となる方針として「内部統制システムの基 本方針」を制定し、これを公表しています。 同基本方針では、監査委員会に関する態勢、 業務の適正性を確保するためのコンプライ アンス・リスク管理に係る規程・態勢等に 関する方針を定めています。

この基本方針にしたがって内部統制シス テムの整備・高度化を推進するために、経営 会議の諮問機関として、「内部統制委員会」 を設置し、内部統制に関する事項について 体系的かつ組織横断的な視点から検討を行 なっています。

「内部統制委員会」は原則として毎月1回 開催され、本社各所属において業務プロセ

ス上想定されるリスクとそのコントロール 手法を文書化・評価する「リスクとコントロ ール手法の可視化」に着手したほか、財務報 告の健全性を確保するための具体的施策を 推進、またIT全般に係る統制活動状況につ き第三者機関の評価を受けその高度化に努 めるなど、広範囲にわたる事項について検 討しており、検討内容については経営会議 に報告し、その結果を執行役より監査委員 会に報告しています。

また、本社全部署に「内部管理推進担当」 を配置するなど、業務のより適正な運営に 向け組織・職制を整備のうえ、内部管理自 己点検を実施し、その結果については「内部 統制委員会」でも検証を行なっています。

内部統制システムの整備・高度化

内部統制に必要不可欠な内部監査につい ては、内部監査部門を専任に担当する執行 役を代表執行役とすることで独立性の確保 に配慮するとともに、同部門に業務監査グ ループを設置するなど、内部監査機能の強 化を図っています。定期的に実施される内

部監査の結果と指摘事項に対する改善策の 進捗状況は、取締役会等に速やかに報告さ れ、業務の適正性の検証が行なわれること で、経営の健全性がいっそう確保されるよ う努めています。

内部監査の充実

取締役会

指名委員会 監査委員会 報酬委員会

監督

報告 コンプライアンス推進諮問会議

内部統制委員会

内部統制委員会の位置付け

参照

関連したドキュメント

運用企画部長 明治安田アセットマネジメント株式会社 代表取締役社長 大崎 能正 債券投資部長 運用企画部 運用企画G グループマネジャー 北村 乾一郎. 株式投資部長

渡辺 俊哉 企画ラインの主要職務や支社長等の多様な経験を有し、企画部長とし

2.シニア層に対する活躍支援 (3) 目標と課題認識 ○ 戦力として期待する一方で、さまざまな課題も・・・

2位 櫻井翔 設楽統 松岡修造 ムロツヨシ 安住紳一郎. 3位 設楽統 カズレーザー 長谷部誠

和田 智恵 松岡 淳子 塙 友美子 山口 良子 菊地めぐみ 斉藤 敦子.

(4) 「舶用品に関する海外調査」では、オランダ及びギリシャにおける救命艇の整備の現状に ついて、IMBVbv 社(ロッテルダム)、Benemar 社(アテネ)、Safety

② 現地業務期間中は安全管理に十分留意してください。現地の治安状況に ついては、

土肥一雄は明治39年4月1日に生まれ 3) 、関西